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Table-1. Construction time schedule.

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Photo-2. Steel pile driving by a pile driving vessel.

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Photo-3. Setting a precast floor slab by a floating crane.

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Photo-4. Assembling of reinforcing bars for a precast floor slab.

?据付け時にプレキャスト接地面が杭頭で均等に支持されなければ、応力集中がおこりひび割れが入る可能性があるためさや箱の上面に補強鉄骨を配置し、クッション材としてゴムマットを使用した。
(2)桟橋上部工の施工
桟橋プレキャスト上部工は現場から約8km離れた鳴尾浜ヤードにて製作し、14ブロックを現場の杭打ち工事の進捗に合わせて2回に分けて据え付けた。コンクリートの養生終了後、起重機船にて吊り上げ3000t積台船に積み込み現場まで曳航した。ブロックの据え付けは写真-3に示すようにH型鋼で製作した吊枠を用いるとともに吊り筋に均等な荷重が作用するようにイコライザ(平衡滑車)を使用して本体に偏心荷重がかからないようにした。
プレキャストブロックの鉄筋組立状況を写真-4に示す。上部上の吊り上げ時及び高流動コンクリート充填までの期間の自重に対して杭頭部の筒抜き断面欠損部の補強のため鉄筋、鋼材等の補強材、岸壁の付属品、コンテナクレーンのレール基礎等の金物、鉄筋が非常に多く複雑で組立て作業が工程上厳しかった。
4−4. 高流動コンクリートの利用
桟橋杭頭結合部の空隙充填には類似した事例では無収縮モルタルを用いることが多かったが次のような理由により高流動コンクリートを用いることとした。
(1)本施設のように直杭と斜坑の組杭式の構造物では空隙充填に最大曲げモーメントが働き、周辺部の鋼材に効率的に応力を伝達させるため高充填性能と高強度が求められる。
(2)大口径の鋼管のためさや箱部が大きく、従来の無収縮モルタルではコストが高くなる。(約1.000m3
(3)充填後にブリージングや硬化収締等により上面に均一な応力伝達を妨げる空隙ができないこと。
(4)施工工程からコンクリート打設が夏場になる可能性があるため、高温の条件下でも所定の均一な品質のコンクリートが製造、供給できること。

 

 

 

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